哲学カフェとは?

 

哲学カフェとは?

哲学カフェとは?

簡単な説明としては、「ひとつのテーマ」に沿って集まった方々で話す・聞く・考える事です。


お仕事や育った環境、ひとりひとり違う人生を歩いて来た方々の言葉はそれぞれが違い、正しいとか間違いがありません。
そんな言葉をお互いに深めて対話をする場…それが『哲学カフェ』です。

哲学は、経験からつくりあげた人生観。
また、「真理を探究する知的営み」とも書かれていますが、ある意味それに違いないのですがそんなに難しく定義しなくても良いのが哲学カフェの気軽に楽しめるところです。

たとえば、「休憩は必要か?」と言うテーマで対話する事になった時、
休憩をしなければ疲弊してしまう。と言う方。
休憩をする事で気持ちをリセットできる。と言う方。
休憩をすると新しい案が浮かぶから必要だ。と言う方。
休憩は時と場合によって取らずに突っ走った方が良い事もある。と言う方。
休憩は必要だが人から指図されると少し違うと思う。と言う方。

などなど、もっともっとたくさんの意見が対話される事になります。

この「休憩は必要か?」の言葉の真理を追究する「場」。
それが哲学カフェの「場」です。


「ひとつのテーマ」「ひとつの言葉」を中心に、自分の経験やその言葉の意味を話します。
それぞれが、バラバラに発言をしてもかまわず、それをじっくり聞く事で、「いや、わたしはこう思う」だとか「それもそうかもしれない」とか「そう思うのもイイネ」とご自身の考えが変わらないのもOK、そして変わるのもOKです。

話す事より、より聞き理解する事の方が重きを置かれる場ですから、発言しないのにも問題はありません。

哲学カフェと言うぐらいですので、大抵は喫茶店など珈琲片手に対話する事が多いのですが、コミュニティハウスやレンタルスペースでも、話が出来る環境を選んでする事があります。

大抵、椅子やスペースの関係から事前申込をする事が一般ではありますが、場所によってはピロティのような広い場所に簡易的に座るところを作り、誰でも参加して良く、また誰でも退席しても良い。何人でも参加OK。という形もあります。

哲学カフェの大きな特徴として、参加しているのに発言せず聞いているだけでも良い。という事と、途中退席は自由。というこの2点は、とても変わっていると思います。

ひとつ気を付けなければならない事は、議論しない。論破しない。という点です。
違う意見は違う意見として落とし込むのが鉄則です。
あるいは、理解しかねる。という意見が出た場合は、「もう少し詳しく教えて下さい」あるいは「具体例はありますか?」など、深堀をする場合があります。

とは言え、答えを出す場ではありません。
集まった皆のご意見をまとめる場でもありません。

しかし、「ひとつのテーマ」を掘り下げて対話する事は、非常に面白い体験として皆さんの心に残ります。自分と違う意見に驚いたりうなずいたり…そして、自分の一方通行でしか考えられなかった事柄に新しい息を吹きかける事もあります。

哲学カフェは、いっさい哲学の知識の要らない集まりなのです。

「テーマ」は募集と同時に事前に告知されているものもあります。
また、集まった方々で「テーマ」を決めてから進められる場合もあります。

「テーマ」に沿って発言しなければならないという点では、初めての参加では中々ハードルが高いと感じるかもしれませんが、ほんの30分程その場を過ごすだけで、「わたしならこう思う」という気持ちになります。そんな気持ちになったら、是非手をあげて発言して下さい。または、その気持ちを持ったまま、最後まで発言なく、さらに他の方の発言を楽しむのもOKです。

何か日常でモヤモヤしていたり、思う事が進まないイライラした気持ちから抜け出せなかったり、何かに我慢していたり…、ほんのちょっと心の余裕を無くしているなぁ~と感じる方は、是非 参加して見て下さい。

ホッと一息つけると思います。


哲学カフェは各地いろんな所で開催されています。
どれも同じようなルールとなっていますが、これは駄目ですよ。という制限や参加資格(年齢とか性別等)を設けているところもありますので、ご自分に合ったところをいくつか参加してより楽しめる哲学カフェを見つけて下さい。

未経験の方にも新しい楽しみが出来ますように…


葉月硝子

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